(※写真の量が多いため、多少重いです)
使われなくなり、なお取り壊されず風化に身を任せている施設を
「廃墟」と呼びます。
当時の面影を残したまま、そこに佇む建物にはどこか魅惑的
ともいえる雰囲気を持っているのですが、
なんと広島に敷地面積で日本最大級の廃墟があるらしいのです。
というわけで、surtrさんと2人で行ってきました。(動機が短絡…orz
市街地からも見ることの出来るその巨大な建物、当時は温泉として
大いに賑わったらしいです。
大昔の遺跡(ピラミッド)を利用した施設で、高原の敷地は実に広く、
人工池なども見られると。
当時の舗装道は現在、ゲートに警備員が配置され進入が出来ないとの
未確認情報があるため、今回は裏手から山を越えて入ることにしました。
まだ登山の段階なので全く問題なしです。
装備は比較的重装備で。どんな不測の事態にも対処できるようにします。
山中に突如現れた、人の気配がする変なカート場を横目に登山開始。
思ったよりもすぐに高原へと入ることが出来ました。
敷地内を走る舗装道を歩きますが、頼りは地形図のみ。
最初に人工湖へと向かいます。
山の中が不自然に整備されていて奇妙な感じです。
そして間もなく到着。
意外と大きいのです。
池があるだけで、見る物も無いのでいよいよ本陣へ。
と歩いていくと三叉路へ当たりました。
なんだろな…このリアリティの無さ。
出来の悪いFlashゲームやってる気分になります。
地図を見間違えていたことなども発覚し、軽くパニックに陥ってみたり。
左が正解です。
数ヶ月に1度、人が通るか通らないかぐらいのこの道は非日常がいっぱい。
膝より低い電線とか。
このあとの分かれ道で、方向が違うと分かっていたのですが、
綺麗な舗装道だったので延々と登っていったら行き止まりだったり。
存在意義を理解できない道が沢山あるのですが、行き止まった時点で
orz ←こうなりましたので、写真がありません。(撮る物も無いし)
そしていよいよ、本丸の登場。
居ないはずですが、人の気配があるような気がしてなかなか
良い雰囲気です。
向かい側にある元ゲームセンター。
ボロボロではありますが、レトロな機種が転がっています。
入り口には全体に壁が立てられており、この看板が来る者を拒みます。
しかし、ちょっと横に回れば簡単に入れてしまうので、
これも雰囲気作りに一役買っているのでしょう。(違
ちょうど良い入り口。(白い点は雪です)
いざ突入せん!
と意気込んで入りますが、入り口から床が腐っていて不安定なので
間違って下手なところを踏んでしまうと…
こんな感じに抜けてしまうと思うので、恐怖です。
(ちなみにこの穴は最初から空いていました)
ハリの位置を予想しながら歩くなんてこんなところぐらいでしょう。
写真は補正で明るくしてありますが、進入口が地下にあたるので、
実際はかなり暗く気味が悪いです。
こんな場所でのフラッシュライトは必須。
シュア大活躍ですね。
ライトで照らした場所に怖いことが書いてある担架がありました。
(この写真は無補正)
階段を上に上っていくと、旅館の客室があります。
トイレ、バスルーム付きのなかなか立派な部屋。
現在の旅館に比べても遜色はありません。
思わず宿泊してる気分になってしまいます。
部屋も決まったことですし、風呂に行きましょう。
ここだここだ。
評判の大浴場です。
「あ、間違えた。」(←露骨
まぁ、堅いこと言わずに最初はこっちから。
想像を絶する広さでした。
向こうに見えるのは男湯です。
ポッカリ空いた空間(手前の岩)が、噂のピラミッド。
つまり、行き来は出来ないものの壁はありません。
なんて大胆な…。
全面ガラス張りのガラスが全部割れているので、
地面はこのように破片で一杯です。
タクティカルブーツぐらい履いておかないと、普通の靴では危ないですね。
風呂場からの眺めはまさに絶景。
ただし、ガラスがないので断崖絶壁ですが。
戻ってから、今度はこっち。
ロッカーが並び、マッサージ機やソファーも置いてありました。
(注:風呂場の中です)
照明のセンスがよく分かりません。違和感バリバリ。
内部は4段ほどになっており、高さで言えばビル2階相当。
広さも、小さな体育館ほどあります。
上からと下から、それぞれの写真。
これすべてが風呂なんですから、異常な広さです。
バブル期のなせる技ですね。
そして、ピラミッド前で記念撮影。
面白い浴場でした。
風呂場の受付で大昔の新聞を発見。
この時期に閉鎖したんでしょうか。
フロントのある広間に戻ります。
次はまだ行っていない別棟へ。
「ここからは、ホテル宿泊者以外の通行はご遠慮下さいませ。」
気分的には宿泊者なので通ります。
当時のエレベーター表記は上からB1,B2,B3…と書かれるようですね。
誘惑に駆られてポチッと押してみましたが当然、無反応でした。
こっちの棟は宿泊棟らしく、どの階も部屋が並んでいます。
その中の一部屋。
玄関を入り、部屋入口から撮っているので実質3畳しかありません。
まるで独房のよう。
座り込んでいるsurtrさんが憂愁を醸し出しています。
前の部屋とあまりに格差があるので、ロープライスの部屋なんでしょうか。
こんなところに泊まるとブルーになりますね。
ロビーに戻り、ダンジョンマップを見ます。
あとはあまり見る場所もなく、だいたい行き尽くしたようです。
最後に、壁前で記念撮影。
格好が怪しすぎるのは置いておくとして。
本格的に雪が降ってきました。
ここは当時、別荘地としても分譲していて、
何軒か別荘が建ち並んでいましたが、閉鎖してから20年以上
使われていないようです。
外の気温も氷点下になり、一面が真っ白になったので
帰投することにしました。
廃墟よ。さらば!
次の訪問者が足を踏み入れる日まで。
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注:
廃墟の探索、および進入はすべて自己責任です。
本ページは探索を推奨するものではありません。
怪我、事故のおそれがある場合は中止しましょう。
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