事の発端…
ある一つのM4をカスタムするのに使ったパーツのうち、
G&PのRASに付属していたアウターバレルが余ってしまいました。
せっかくなのでコレを生かしたいという企画。
バレル1本のために銃を1丁作っちゃおうということです。
コンセプトはスマートでショートなタクティカルモデル。
いわゆる「M4-Short」に。
使用素材:
ジャンクM4A1(M16系)一式、アウターバレル、各種アルミパイプ
プラ板、エポパテ、適当なレイル、黒スプレー、などなど
とりあえず、全バラしましょう。
いつも通り唐突に、フロントサイト(ガスブロック)部品を
バレル前半分と共にバッサリと切り落とします。
亜鉛合金だからか、意外に肉厚があるんですね。
スリングスイベルも切ってしまいます。
でも着剣ラグは残しておきます。
だってあった方が格好いいもの。
普通に上のアウターバレルだけでいいのに、なぜ手間をかけて
純正部品を切っているかと言いますと、ガスブロックを使いたいからです。
カスタムにありがちな「ガスブロックとガスパイプは省略」が
リアルじゃないので、個人的にはなるべく付けたいんですよね。
ガスブロックもないのにどうやって次弾装填してるんだ!とまでは言いませんが、
とにかくハンドガードの隙間から覗くガスパイプが好きなんです。
逆に言えばそれだけです。
純正バレルをガスパイプの部分ごと切って、アウターバレルの先に
ネジ込んでやろうという仕組み。
切ったあとはヤスリで角をとって綺麗にします。
内径を拡張したり、ネジ切ったりも…。
続いてハンドガードの製作。
アルミパイプから切り出します。
G&PのRASよりも肉厚なアルミパイプを使っているので
強度はきっとあるはず。
作業的には4×4個の穴を空けるだけですね。
穴の位置は実物などを参考に。
次にストック部分ですが、バッテリーが入るようにします。
固定ストックはスマートじゃないし、ボルターやクレーンなど
バッテリーストックに投資するほどのモノでもない。
前、スイスで撮った実銃SIRについてたストックのスタイルが気に入ったので
それに似せたタイプのストックが良いなと思いました。
↑コレ
このパイプ部分にバッテリーが収まれば…
レプリカパーツは格好悪い上に、バッテリーインじゃないですし
仕方ないので1からフルスクラッチで作ることにします。
ストックパイプに一回り大きな肩当て部分を被せるという2ピース構造に。
製作風景。
強度確保のために可動部分は無視するので、プラ板でベースとなる
箱形の外形を作り、パテ盛りなどで形を整えていきます。
肩に当たる微妙な曲線部分は、余っていたP99のグリップパネルと
菓子の入れ物を利用しました。
使える物はなんでも使うのです。
パテの色むらが汚いですが、ストック完成。
2本のネジで固定するので、バッテリー交換は多少の手間がかかります。
その他、調整加工や仕上げ、純正パーツやメカボのメンテなど
細かい作業はありますが、すべて終わって必要パーツが揃った様子。
残った作業の塗装待ちですけれど、一度ここで仮組みしてみます。
なんだかSFに出てくる銃みたいですね。
全体のスタイルは、何となく新鮮です。
眺めていて何か足りないと思っていたらダットサイトを乗せる
専用マウントが無いと気づいたので、作ってみます。
アルミ角パイプに上部分を切り落としたマウントリングをリベット止め。
(マウントがパーツ集合写真にフライングしてる…)
実物ストックに付いている物と同じようなスポンジも見付けました。
まるで測ったようにピッタリ。
そして最終作業である塗装も終わり、組み立て。
塗装すると途端に綺麗に見えてきますが。
なかなか良いんじゃないでしょうか。
フロントには、転がってたCAR-15用のサイレンサーを装着してみました。
軽くて取り回しも良く、ストックもちょうど良い長さ。
これならCQBなどインドアゲームでも使いやすそうです。
建前上は余ったパーツの再生企画なので安上がりで済んでいますし。
…ただ、手間は尋常ではありませんでした。(製作期間2ヶ月)
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